GBA版SRWAが懐かしい。
ゴッドガンダム・マスターガンダムの両機が明らかなバランスブレイカーだった記憶が強い。
ゴッドはエネルギー消費多めでバランスが若干とれてるかと思いきや、マスターガンダムはEN消費無しの近距離武器があったり、M兵器乱射できたり、明らかに色々おかしい。いくら「地上ルート」「ギアナ高地ルート」の2ルートの通過が強制されるとは言え、それにより犠牲(?)となるエルメス・ケロット・メカ胡蝶鬼・ガイ機エステバリスの全てを捧げてなお余りある戦闘力であることは間違いない。
当然ながらある程度の資金をかけて改造していれば、火星方面ルート最終話の無限木連軍を相手にしても、バッタはEN消費無しの一撃で撃墜し、カトンボですら二撃、ダイマジン級相手であってもボソンジャンプを封じた後の石破天驚拳で一撃、という恐ろしさ。スーパー級のゴツい量産機を相手にしても、攻撃を全て回避した挙句のM兵器で殆ど一掃可能という、流派東方不敗の名に相応しい活躍を見せてくれる。
それ程までに優秀な最高クラスの機体であるだけに、特に資金不足から改造がマトモに行えず、なおかつ強化パーツの装備も不十分となる第一周でマスターガンダムが敵として出現する場面(8話・17話・19話)は涙なしには語り得ない。
8話ではシャイニングガンダム以外のほぼ全ての機体を東方不敗一機がために失い、「カウンターで先制攻撃されれば終わり、こちらの攻撃が当たらなくても終わり」という絶望的な状況の中でシャイニングガンダムが放ったシャイニングフィンガーソードがマスターガンダムを直撃、悲願の撃墜を果たしたということは、12年以上がゆうに経過した今でも非常によく覚えているものである。
17話では超長射程かつ高火力、超持久力のデビルガンダムとの連戦、更に如何せん補給拠点となる戦艦ユニットが配置されていないため消耗戦を強いられたのも記憶に新しい。8話と比較すれば、まだ「ダイモス」がいて助かったと言うべきか。
19話は最早絶望的とも言える登場シーン。17話と比較すれば第三勢力がおらず、なおかつボス格以外は全機がデスアーミーという救済要素はあるものの、ボスユニットは改造段階も進み、なおかつマスターガンダムは風雲再起に跨っての登場。勿論、風雲再起を撃破すればすかさずEN満タン・HP満タンの気力150の世界最強爺が撤退条件ナシで登場するわけである。各種の「必中」持ちであるスーパーロボットの助けを借りても、スーパーロボット各機のEN消費・精神コマンド消費の激しさという観点から決して易しい戦いではないことは火を見るより明らかと言えよう。
このような文字通りの苦行を乗り越えたからこそ仲間入りするマスターガンダムは、最早どのような犠牲を払ってでも手に入れる価値のある機体であることに間違いないのである。
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